前回の記事で、地方競馬の馬主になる方法を解説しました。
無事、馬主の資格を得ることができましたら、次は競走馬を所有しましょう！今回は、競走馬の入手方法をご案内します。
入手は、大きく新馬と既走馬に分かれます。また、個人所有するか、共有するかの違いもあります。
１．新馬の入手
デビュー前の競走馬を購入し、自分で名前を付け、希望の競馬場に入厩させ、新馬戦のデビューから応援し続ける。一番夢がある方法ですが、費用は高くなります。
新馬は、基本的にはセリでの購入になります。例年、春に開催される「2歳のトレーニングセール」、夏～秋に開催される「1歳のセール」に参加し、希望の馬に入札・落札して入手します。
近年はセリの平均価格が上昇しており、先日（2023年8月）のHBAサマーセールでは、名の通った種牡馬の産駒はあっという間に1,000万円を超えていく様子がしばしば見られました。
もちろん、よく選べば100万〜200万程度で購入することもできますが、現地で何百頭もの馬を見て選ぶのは、上級者向けと言えるでしょう。調教師やアドバイザーと一緒に馬を選んで買う方が多い印象です。
他に新馬を買う方法としては、サラブレッドオークションに出品された未出走馬を買う方法があります。セリよりはかなり安く購入することができます。ただし、実際に馬を見て買うのは不可能に近く（毎週火曜日に販売馬リスト発表、木曜日にオークションで2日間しかない）、リスクがあるやり方です。
２．既走馬の入手
サラブレッドオークションで、既にレースを経験済みの競走馬を落札する方法が代表的です。
サラブレッドオークションでは、「勝ち上がれなかった」「高齢で成績が落ちてきた」「何らかの故障を発症した」「オーナーが何らかの事情で馬主を辞めた」など、いろいろな理由で競走馬が出品されています。
先述の通り、実馬を見て買うのは困難であるため、写真と成績を検討して買うしかありませんが、稀に中央未勝利→地方で才能が開花！などという原石も埋もれています。馬の適性を見極める力が求められます。
３．共有クラブで申し込む
自分で上記のような購入手続きをすることなく競走馬を所有する方法です。
当クラブのような共有クラブの募集馬を購入することで、競走馬を部分所有することができます。地方競馬は1頭を最大で20口に分けて所有できるので、1/20口であれば競走馬の購入代金・毎月の維持費を、個人所有の1/20に抑えることができます。募集の写真、動画、既走馬なら成績などを検討して共有を申し込みましょう。
当クラブでは、購入前にご質問があればメールで随時受け付けます。是非ご検討ください。